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急に玉が腫れたら精巣上体炎かも!不妊にならないために症状を知ろう(前編)

カテゴリー:コラム

2022年1月9日

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急に玉が腫れたときは精巣上体炎をまず疑うことが大切です。男性にとって非常に大切な「玉」ですが、医学的にはこれを「陰嚢」と呼びます。陰嚢の中には精子を作る大切な装置である「精巣」が入っています。精巣の横のところには精子を一時的に蓄えておく場所があり、その場所を「精巣上体」と呼びます。精巣上体炎という名前が示す通り、精巣上体が何らかの原因によって腫れ上がる病気が精巣上体炎です。
精巣上体炎に特徴的な症状は「玉」の痛みです。症状がひどくなってくると、発熱や寒気を感じることもあります。
精巣上体炎を疑う際に見逃してはいけない病気が「精巣捻転」です。
精巣捻転という病気は、その名前が示す通り「精巣がねじれて精巣への血の流れが悪くなる」病気です。精巣へ血液(栄養など)が届かなくなると、精巣は徐々に機能を失っていきます。

こんにちは。院長です。
普段は皮膚科的な事柄なのに、今回は急に泌尿器というか、性に関する話題です。実はこの記事を書こうと思ったのがクリスマスで…というのがあったりします笑
カナクリニックは美容皮膚科ですが、院長はなぜか性に関する相談を受けることが多く、「性欲が〜」とか、「AGAの薬飲んで精子に影響しない?」とか、「三大欲求で相談しにくいものが〜」などといわれるので、一度泌尿器科系で記事を書いてみようと思った次第です。
それでは今回は精巣上体炎について学んでいきましょう。

急に玉が腫れたときは精巣上体炎をまず疑う

男性にとって非常に大切な「玉」ですが、医学的にはこれを「陰嚢」と呼びます。陰嚢の中には精子を作る大切な装置である「精巣」が入っています。精巣の横のところには、精子を一時的に蓄えておく場所があります。その場所を「精巣上体」と呼びます(*1,*2)。

精巣上体は精巣の後ろ、左右両方にあります。ヒトの場合、ここで最大10億程の精子が貯蔵できると考えられています。精巣内の精子は運動性がほとんどなく、精巣上体を通過する間に運動性と受精能を獲得すると言われています。
精巣上体炎という名前が示す通り、精巣上体が何らかの原因によって腫れ上がる病気が精巣上体炎です。

精巣上体炎に特徴的な症状は「玉」の痛み

精巣上体炎になると、精巣上体が腫れて硬くなってきます。このせいで、陰嚢(玉)も赤くなって膨らんできます。症状がひどくなってくると、発熱や寒気を感じることもあります。
ただし、これらの症状はすべての患者様で絶対に生じるわけではありません。
陰嚢の痛み
発熱
CRP上昇
白血球数の増加

年齢によって
精巣上体炎の原因は変わってくる

これまで述べてきた通り、症状が急に生じる精巣上体炎の場合、年齢によりその原因が異なってきます。
若い年代の男性の場合は、セックスによる感染(性感染症)が原因となることが多いとされています。セックスによる感染の場合、特に
・クラミジア
・淋菌
の感染をきっかけとして精巣上体炎になりやすいと考えられています(*3,*4)。

若い方の場合、「精巣がねじれる」ことによっても陰嚢(玉)が痛くなることがあります。
精巣がねじれてしまった場合、すぐに治療を行う必要があります。精巣機能がダメージを受けて不妊や生命の危機につながるためです。

一方、中高年の場合、大腸菌などの一般細菌が原因となって精巣上体炎になりやすいと考えられています(*5)。
精巣上体炎を引き起こす細菌は、
・膀胱 
・尿道
・前立腺
に先に感染してから、精子の通り道を逆流して精巣上体に達するとされています。
細菌感染の場合には以下のような要因があると発症しやすいとされています:
・前立腺炎
・尿道カテーテル
・尿の通り道に対する手術の経験
・糖尿病
・免疫力が低下した方

精巣上体炎を疑うときには
必ず精巣捻転も疑って調べよう

精巣上体炎を疑う際に見逃してはいけない病気が「精巣捻転」です。
精巣捻転という病気は、その名前が示す通り「精巣がねじれる」病気です。
精巣は、「精索」という構造で体とつながっています。精巣がねじれてしまうと、精索がぎゅっと締め付けられることで、精巣への血の流れが悪くなってしまいます。精巣へ血液(栄養など)が届かなくなると、精巣は徐々に機能を失っていきます。

精巣捻転の症状:

精巣捻転の特徴は「突然起こる激しい痛み」です。痛みが起こった後、精巣周辺の腫れが起きます。
痛みに伴って、
・発熱
・吐き気
・嘔吐
が見られることもあります。
精巣捻転は、思春期の男性に生じやすいとされています。

精巣捻転の診断:

精巣捻転を診断するときに大切なことは「問診」と「エコー検査」です。
患者さんとのお話で
・発症のきっかけ
・症状
・患者さんご自身の情報(年齢性別など)
を確認することが何よりも大切です。
問診の結果として精巣捻転を疑う場合、エコー検査(超音波検査)を行ない診断します。エコー検査(ドップラー法)を用いて「精巣への血の流れが低下していること」を客観的に示すことで精巣上体炎を確認します。

精巣捻転の治療:

精巣捻転の治療は「手術」です。ねじれてしまった精巣や周りの組織を元に戻します。
これによって血の流れを正常な状態に戻します。治療開始までの時間が遅くなると、精巣の一部が死んでしまい、手術を行っても回復できないことがあります。「精巣捻転が起きた場合、6時間から12時間以内に、精巣のねじれを解除しなければならずスピーディーな対応が求められる」のはこのためです。
残念ながら精巣の機能が失われた領域については、手術で取り出すことになります。

精巣捻転も含めた精巣上体炎の検査や治療については次のコラムでご説明いたします。

まとめ

・急に玉が腫れたときは精巣上体炎をまず疑う
・精巣上体炎に特徴的な症状は「玉」の痛み
・年齢によって精巣上体炎の原因は変わってくる


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