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SLEは意外と多い|早めに気づけるように症状や病気の経過を知ろう

カテゴリー:コラム

2021年11月29日


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全身性エリテマトーデスを患っている(いた)芸能人の方は意外と少なくありません。
全身性エリテマトーデスの症状としては全身症状の場合、
・全身倦怠感
・易疲労感
・発熱
が先行することが多いとされています。
全身性エリテマトーデスといっても、病気の経過や重症度は患者様一人一人異なっています。このため、病気の経過を一様に述べることはできません。全身性エリテマトーデスの場合、
・臓器へのダメージの程度
・臓器へのダメージの広がり
・症状の重症度
などによって、生活への影響が変わってきます。

こんにちは。院長です!前回はSLEの原因や、起こりやすい人について、データや論文を交えてお話ししました。
今回は、「それなら実際どんな症状の病気なの?」という観点でお伝えしていこうと思います。

全身性エリテマトーデスを患っている(いた)
芸能人

全身性エリテマトーデスを患っている(いた)芸能人の方は意外と少なくありません。
例えば以下の方々は、ご自身が全身性エリテマトーデス患者であることを公表しています(いました):

(1)夏目亜季さん(*)| 20歳で上京し芸能活動を行っている最中に全身性エリテマトーデスが再燃し何度も入退院を繰り返したご経験をお持ちです。子宮頸がんにも罹患したことから講演を始め、現在は政治家(荒川区議会議員)として活躍なさっています。
(2)梅津絵里さん(**)| SLEの悪化に伴い枢神経ループスを発症し寝たきりの生活をご経験なさいました。6年間の入院生活を経て後遺症から車椅子で生活なさっています。
(3)岡村咲さん(***)

全身性エリテマトーデスの初期症状

全身性エリテマトーデスの症状としては全身症状の場合、
・全身倦怠感
・易疲労感
・発熱
が先行することが多いとされています。しかし具体的にどの症状が現れるかは患者さんごとに異なってきます。

他にも以下に述べるような症状が見られる可能性があります*1*2:

  • 筋や関節の症状

    骨の破壊を伴わない関節炎が特徴的とされております。

  • 皮膚や粘膜の症状

    蝶形紅斑と呼ばれる所見が特徴的です。蝶形紅斑とは鼻とほっぺたに広がる紅斑です。まるでちょうちょが羽根を広げた様子に見えるためこの名前がつけられています。

  • 腎臓の症状

    糸球体腎炎(ループス腎炎)が約半数の症例で出現するとされております。腎臓症状を放置すると重症化する恐れもあるため注意が必要です。

  • 神経の症状

    CNSループスと呼ばれる中枢神経の症状が見られる場合は重症とされます。全身性エリテマトーデスの場合、精神症状(うつ、見当識障害、妄想)と脳血管障害が見られることがあります。

  • 肺の症状

    間質性肺炎、肺高血圧症に注意が必要です。

その他にも白血球減少、貧血、血小板減少を認めることがあります。食欲がなくなったり疲れやすくなったりする方もいます。脱毛を認める患者様もいらっしゃいます。

全身性エリテマトーデスの皮膚症状

全身性エリテマトーデスの典型的な皮膚症状として以下の症状が知られています(*3 *4):

(1)蝶形紅斑
蝶形紅斑

蝶形紅斑とは、ほっぺた〜鼻のあたりに見られる皮膚の赤み(紅斑)です。典型的な形として「ちょうちょが羽を広げた形」をしているため、蝶形紅斑と呼ばれています。
この皮膚の赤みにかゆみはないとされております。典型的な蝶形紅斑は盛り上がりがあり、病変部と正常部分の境界線がはっきりとわかります。

(2)円板状紅斑
(えんばんじょうこうはん)
円板状紅斑

円板状紅斑とは、その名前の通り円盤の形をした皮膚の赤みです。円板状紅斑は主に
・顔
・頭部
・耳
・唇
に見られるとされています。
円板状紅斑もかゆみがなく赤い皮膚病変です。円板状紅斑は次第に硬くなり「白いかさかさ」がついたり、回復しても痕を残したりすることがあります。

(3)レイノー現象
レイノー現象

指先や足先の細い血管が極めて細くなる現象(末梢動脈における血管攣縮)によって起こる症状です。レイノー現象では指先や足先の色が青白く(蒼白)なったり青く(チアノーゼ)なったりします。レイノー現象は
・1本の指だけにみられる場合
・複数の指にわたり観察される場合
といったバリエーションがあります。通常、レイノー現象では手先や指先の痛みはありませんが、痺れた感じやチクチクする感じがすることもあります。血管が細くなることで生じる症状ですから、指先や足先を温めると正常な皮膚の色に戻ると言えます。レイノー現象が生じる原因としては
・寒さなどの刺激(特に病気によらない)
・SLEのような病気
があります。

蝶形紅斑・円板状紅斑・レイノー現象以外にも、皮膚や粘膜には様々な症状が現れる可能性があります。

全身性エリテマトーデス患者の寿命(余命)

全身性エリテマトーデスといっても、病気の経過や重症度は患者様一人一人異なっています。このため、病気の経過を一様に述べることはできません。全身性エリテマトーデスの場合、
・臓器へのダメージの程度
・臓器へのダメージの広がり
・症状の重症度
などによって、生活への影響が変わってきます。軽い症状(皮膚の症状や軽度の関節炎)の患者さんでは治療による病気のコントロールが行いやすいと言えるでしょう。一方、
・中枢神経の症状
・腎臓の症状
・心臓の症状
・血管の炎症
など他の臓器での障害がある場合は、治療が長引くこともあります。

治療が難しい病気ではありますが、近年の治療法の進歩により全身性エリテマトーデスの患者様の予後は改善されてきたという報告もあります(*5)。
また高齢の全身性エリテマトーデスの患者さんが増えてくるにしたがって、生活習慣病と合わせた対策も必要となっています。また免疫を抑える薬を用いている患者さんの場合、感染症への免疫力を低下させているため、日和見感染症(特に健康な普通の人ではあまりかからない病気)に注意が必要となります。

まとめ

・全身性エリテマトーデスを患っている(いた)芸能人の方は意外と少なくありません。
・全身性エリテマトーデスの症状としては全身症状の場合、
・全身倦怠感
・易疲労感
・発熱
が先行しやすいです。

・筋や関節の症状、皮膚や粘膜の症状、腎臓の症状を合併することもあります。
・全身性エリテマトーデスといっても、病気の経過や重症度は患者様一人一人異なっています。
・免疫を抑える薬を用いている患者さんの場合、日和見感染症(特に健康な普通の人ではあまりかからない病気)に注意が必要となります。


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